30-1「老いる事」
人間、老いることは恥ずかしいことではない。
むしろ若いことが恥ずかしいことである。
人は、老いるほどに心はより美しくあらねばならぬ。
老いることは、寂しいことではない。
老いることは、汚いことではない。
人間としての責任を立派に果たしたのだ。美しい心を持ち
人生を悟り、充実した心を持って余生を送れば
老いはすばらしいものである。

30-2「老いた時の生き方」

今日一日の生に感謝をしよう。

今日一日を明るく輝いて生きよう。
くよくよ心配しない。
くよくよ嘆かない。
物事を暗く考えず希望を失わず、明るく楽しく生きよう。
少しでも良いから家族の役に立とう、少しでも良いから社会の役に立とう。
残された身体の機能と残された力を出し切って精一杯生きよう。
人を頼らず、人に甘えず、残された機能と力で、自立して生きよう。
最後の一息まで燃え尽きよう。
死は恐れなくともよい。
ある日、死は自然とやって来る。
死はその人の一生の終りではあるが、死はその人の(肉体)が滅びることであり
その人の(魂)は肉体から離れ霊界で生き続けられるのである。

30-3「老人への接し方」
老いた父・母、老いた姑、と一緒に暮らすことは
実は大変ありがたい事なのです。
自分が先で行く道を見られるからです。
自分にとって、大変勉強になるからです。
老いた者の力強さ、生命力、考え方、我慢強さ、色々な生き様を
こういう所は見習おう。
こういう所は見習わないで自分ならこうしよう。
色々と将来の自分の生き方が学べます。
将来の自分の心の準備が出来ます。
子を苦労して生み育て
社会に貢献して命尽きるまで一生懸命に生きる姿は
実に立派なものです。
老いた父・母・老いた姑を
人生の大先輩としてあがめよう。
感謝の気持ちでやさしくお世話しよう。
そうすれば必ずや相手は喜んでくれるのです。
相手を喜ばして送ることは、暖かく、やさしく接した自分自身に
徳を積むことになるのです。自分に徳を積めばおのずと自分自身が
幸せになれるのです。
これは(自然の法則)です。

30-4「多忙な人が年をとったら考えよう」
若い間は無理をしていても
体力も気力も充実しているから乗り切れる。
年をとると乗り切れなくなる。
そのまま無理を続けると倒れるか、死ぬか、どちらかである。
無理だなと感じたら対策をこうじる。
大きな心の転換が必要だ。倒れば、死ねば
全く仕事が出来なくなるのだ。
時間と心にゆとりを持ちながら仕事をすれば、
仕事がはかどるし健康も維持出来る。
自分が何もかもせず、人を使い、人を育て、人を信用してまかす事が
出来れば長生きしながら、社会に貢献出来て、お金にも困らず、
自分もひとまわり大きく成長出来る。

30-5「年をとったら」

無理はやめよう。

長く生きてこられた身体と心をじっくりといたわろう。
無理をしない工夫と対策を考えよう。
前ばっかり見て走らずゆっくり歩もう。
年齢にあった動きをしよう。
若いものには負けたくないんだといういきがりはやめよう。
老いては子に従えで若い者を認めて尊重しよう、若い者にまかそう。
人間完成をしよう。
悟りを開こう。





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