31-1「年老いた親と同居して、親の面倒を見ている長男夫婦への他の兄弟姉妹の
    接し方」
自分達を代表して自分達の替わりに親の面倒を見てもらっている
長男夫婦へは、心から感謝をしなくてはなりません。
長男夫婦だから当たり前だと決して思ってはいけません。
親は、子に(平等)に大変な苦労と大変な世話とお金をかけて
子供を育てたのです。
親は仕事と家事と子育てを立派に果たし、年を重ね老いたのです。
今も、痛い身体、不自由な身体にもめげずに
一生懸命に生きてくれています。
今も自分達の事を心配してくれています。
親に育ててもらった恩を感じず
親の面倒を見てもらっている長男夫婦に感謝をせず
核家族としてだけ楽しんでいては如何なものか。
母の日、父の日だけ顔を出さず、常日頃に
親にはやさしい言葉を
親には気遣いの言葉を
長男夫婦には感謝の言葉をかけよう。
長男夫婦に少しでも休んでもらえる様に
他の兄弟が順番で親を預かろう、
親の面倒をみよう、たとえ短い期間でも良いから親の面倒をみよう。
この行為が、親はとてもうれしくて、
長男夫婦にも喜んでもらえるのです。
長男夫婦にも水入らずの時を持ってもらおう。
二人で旅行にも行ってもらおう。
そうすれば長男夫婦の苦労も理解出来るし 、
兄弟仲も良くなります。老いた親の道は
自分達も先で行く道だから、老いた親を預かり
我が子にも見せて親孝行の道を教えよう。
これも我が子への大切な教育なのです。

31-2「親孝行」

あれはしてはいけない
これもしてはいけない
と親に世話をやかずに、だまって親のしたい様にさせる。
そして、親のしたい事の手助けをするのが大きな親孝行です。


31-3「親孝行」
親に物を贈る。
親においしい物を食べさせる。
親を旅行に連れて行く。
これも(小さな)親孝行の内ですが
(大きな)親孝行とは
人様に迷惑をかけず立派に生きて
親に心配をかけぬ事である。

31-4「親は心配して見ている、わが子の行く末を」
新聞、テレビ、ラジオで悪いニュースを見聞きしますと、涙袖に溢れます。近年は、人の心が病んで、人心はますます悪化して来ています。自己中心と欲望の増大で、悪い事をしてまでもお金や地位や権力や異性を手に入れようと、なりふりかまわずにこれらに群がる人々が増えて来ています。
人がこの世に生まれてきたルーツをたどりますと、母親は、生みの苦しみをあじわい、苦しんで苦しんで、わが子を生みます。そしてわが子には、清く正しい道を真直ぐに歩んでくれるように願い、社会のお役に立てる立派な人間に育ってくれるように願って、必死になって働き、そして手間をいっぱいかけて、わが子を育てます。
このように親が大変な苦労をして自分を育ててくれた親の大恩を、子は決して忘れないようにしよう。一生懸命に生きて来てくれた親の後ろ姿を見習おう。悪い行いをしている人にも必ず良心が残っています。この良心は生まれ出る時に、神様からいただいたものです。良い心の持ち主になれるように、自分の悪い心を押えて、自分を悔い改めましょう。良い心を、少しずつ少しずつ自分の努力で育ててゆきましょう。今の自分を悔い改めて、勇気を出して、正しい道に戻ることが、人間としてとても尊いことなのです。人生は磨き砂です。人生から多くを学んで、悟り、毎日毎日、自分を改め反省して、自分を向上させてゆきましょう。




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